魂の酒

2010年03月11日

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今週のNHKのプロフェッショナルで農口尚彦さんが取材されていました。
農口さんはきみなみでもおだししている常きげんの杜氏で、もともとは菊姫というお酒も作られていました。
僕が蕎麦屋をやる前に、日本酒を勉強するためにちょこちょこと飲んでいた時に、菊姫に出会いました。
日本酒とはなんておいしいものかと気付かしてくれる一本でした。
そして、開店の際に、いい日本酒を入れたいナーと考えている時に、酒屋さんののよりさんに常きげんを教えて頂き、飲んだところあまりにおいしくて即決でメニューにいれることにしたのです。
後々、杜氏が同じ事を知ってすごく納得した自分がいました。
今回、テレビを見ていて思ったのですが、日本酒にしても、何にしてもおいしいものには理由があるな。と思いました。
人生を賭けて、思考を駆け巡らせて、総入れ歯になるぐらいに身を削ることによって出せる味がある。
僕自身も背中を押される気持ちになりました。
魂の酒をいかが?
(テレビの影響で手に入らないようになったらどうしましょ。)
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井上雄彦 最後のマンガ展

2010年03月04日

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2月のお休みは休みが祝日だったり、工事をしていて、休みになっていなかったので、今日こそはリフレッシュするつもりで、
開催した時からずっと行きたかった井上雄彦さんの「最後のマンガ展」に大阪南港のサントリーミュージアムまで行ってきました。
マンガ家というと、画家さんより劣ってみる方もおられますが・・・
井上先生は、従来は他の作家さんのように、ペンで描かれていたのですが、途中から筆で描かれるように鳴り、その絵は、マンガの枠を超えて1コマ、1コマが日本画の作品に仕上がっています。
 僕も色々、個展に行きましたが鳥肌が立ち、泣きそうになった個展は初めてでした。
一つのマンガの最終話をサントリーミュージアム全体を使って表現して,展示方法もすごく幻想的で感動しました。
できれば、井上雄彦さんの「バカボンド」を読んでから行かれると感動も倍増です。
 
3月14日までですが是非
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恵方寿司

2010年01月25日

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2月3日(節分)に恵方寿司を販売します。
1本1000円で、お持ち帰りも可能です。
限定販売の予定をしておりますので、予約制でお願いします。
皆様、是非ともどうぞ。
posted by webmaster at 09:07 | 日記

明けましておめでとうございます

2010年01月07日

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だいぶ、ご挨拶が遅れましたがおめでとうございます。
今年も知り合いの方に門松を用意していただきいい年明けを迎えることができました。
昨年の終わりから、蕎麦の仕入先をかえているのですが、蕎麦というものは面白いもので、取れる場所によって、味、香り、食感がかわるもので、毎晩、毎朝、製粉に格闘しています。
修行時代、師匠の蕎麦のような、凛とした男性的な蕎麦を打ちたくて真似ばかりして追い求めていましたが、あるとき師匠に、
「俺と同じものは、どれだけまねをしてもできない。それより自分の持っているいいところを伸ばしていったほうが、いい蕎麦を表現できる」
と言われてから、自分の持っているものを生かしながら、表現するようになり、結果的には師匠とは逆の、しんなりとした女性的な蕎麦を追い求めていく形になったのですが。
 蕎麦の実にも同じことが言えるようで、その実自体の特性を無視して、自分の理想とする蕎麦を打とうとすると反発してくるわけで、だからと言って蕎麦の特性に沿ったそばうちをしていると自分自身の表現したいものはできないんですよね。
わがままな女性を口説くように、あるときはおだて、時には冷たくして作っていかないといいものはできないのですよね。
いい蕎麦を表現できたとき喜びは口説き落としたぐらいに格別ですが。
かれこれ6年以上蕎麦と向き合っていますが、又、蕎麦が楽しくなってきました。
今年も、きみなみをよろしくおねがいします。
posted by webmaster at 12:07 | 日記

なづなにて

2009年11月26日

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今日のお休みは、陶屋なづな http://www5.kcn.ne.jp/~naduna/

に伊藤環さんの個展を観にいってきました。
伊藤環さんには、開店前に無理を言って、田舎蕎麦の器を特注してもらった経緯もあり、お礼が言いたかったので、お会いすることができてよかったです。
器の感じから、想像していた感じとは、違ってすごく優しそうな温和な雰囲気の方でびっくりしました。
きみなみで使っている器とは違う土で焼かれたものもあり、目移りしました。
並べられている器を見ながら、この器ならこういう感じの蕎麦を製粉して出したいとか、これには、こういう料理を盛りたいなどと頭の中で楽しみ、勉強させていただきました。
魯山人は自分が作った料理に合う器を自ら焼いたという話を本で読みましたが、
僕の場合は器を作る器用さはないので逆の発想なんですよね・・・。
皆様も12月12日まで開催されているので、芸術の秋を楽しみに
是非ともどうぞ。

posted by webmaster at 19:40 | 日記

極みの蕎麦掻き

2009年11月12日

今、はやりの焼肉屋では,ミスジやザブトン、トロサンカクといった一頭の牛から,わずかしか取れない部位を目玉に売っていますが・・・。
今週の初めより、山形の新そばの抜き実が届いたので、せいろ蕎麦は山形産で打っているのですが北海道産に比べると、本当に新そばと疑ってしまうぐらいに色は悪いのですが、もちっととした食感、味、香りは格段にいい蕎麦ができました。
 
 専門的な話になるのですが、製粉する時に、僕の場合、まず食感、色を出すために粗めの篩いで落として、上に残った粉を又挽きなおし、細かい篩いで落とす。それを何度も繰返し製粉していくのですが、どうしても最後まで挽き切れない粉がほんのわずか出ます。
それを、ちょっと粗い篩いで、落として混ぜたこともあったのですが、どうしてもエグ味がでるので、入れずに処分していたのですが、
 
 最近、それを何かに生かせないかと貯めていたのですが、ふと思い立って、蕎麦掻きにしてみました。
普通の蕎麦掻に比べると水分量や作り方にはテクニックがいりましたが、出来上がりました。
肝心の仕上がりなのですが、見た目は黄色い明太子をイメージしていただければいいいと思います。
味に関しては、最初に蕎麦とは思えないぐらいの甘みがきて、その後、蕎麦の特有の香り、そして最後に独特の苦味がきます。総評としては、ざらつきもあるので、好きな人にはたまらない、通好みの
「極みの蕎麦掻き」
ですね。酒のつまみとしての蕎麦掻きにはいいかもしれませんね。個人的には花巴の純米酒があうとおもいます。
ただ、五キロ製粉して1人分できるかどうかの希少な粉なので、
商品化は?
ですね。
希少価値としては、ザブトンクラスですが。
posted by webmaster at 20:02 | 日記

芸術の秋

2009年11月05日

店で働いてもらっている大國ちさとさんが描いた絵が、県展に入賞したので、見に行ってきました。
久々に、奈良駅周辺を歩いたのですが、遷都1300年祭の影響か、紅葉の影響かわかりませんが、平日にも関わらず、すごい人でした。
会場に入っても、外と変わらず人、人、人の賑わいで大盛況でした。
絵に詳しい方が多かったみたいで
「この絵は。まだ線が明確に描けてない。だから、賞を逃した。」
と言っているのが聞こえてきたりしましたが、僕自身、絵のことに関しては、無知なので、シャガールの絵に似てるナーとかピカソの影響をうけてるのかなーなどと、妄想しながら楽しんできました。
目的の大國さんの絵は、彼女らしい世界観で繊細に表現されていて小さい絵ながら輝いていました。
その後、小腹がすいたので、近くの蕎麦屋で蕎麦を手繰り、食欲の秋も楽しませてもらいました。
最後に読書の秋ですが、季節関係なしに読み漁っているので、問題なし
ということですべての秋を堪能した休日でした。
posted by webmaster at 20:27 | 日記

新そば

2009年10月30日

 
先週より、北海道産の新そばを打ち出しました。
 
いつも、使っている山形産の新そばは11月ぐらいになるのですが、9月に東京の某蕎麦屋に食べに行って以来、新そばをはやく打ちたくて、待ちきれず、浮気してしまいました。
 
 
送られてきた北海道の実は、本当に綺麗な鶯色をしているのですが、山形産に比べると実が小さく粘りが弱いので、山形産の製粉と同じ比率ではだめなわけで。
 
綺麗な鶯色を残しつつ、粘りのある、甘さを最大限まで引き伸ばした粉の比率を過去のデータをみながら、調整しているのですが、はじめの2.3日はどうしても、色を重視しすぎて粗めの粉の比率を多くしすぎて、甘みを引き伸ばし切れなかったりしたのですが、ようやく、黄金比を見つけれたようです。
 
僕の中で、新茶の緑と新そばの緑は、日本を代表する美色だと思うので、
 
皆様も是非みて食べてたのしんでくださいね。
 
 
 
 
posted by webmaster at 22:50 | 日記

個展のおしらせ

2009年09月18日

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10月4日(日)から、10月18日(日)まで、清水薫さんの日本画展を二階のロフトで行います。
絵の興味のある方もそうでない方も、是非お越しください。
  
個展は営業時間内のみに行いますので宜しくお願いします。
清水薫 連絡先 shimizu−mkkm@zeus.eonet.ne.jp
      作家在廊日 10月4日、18日
posted by webmaster at 22:27 | 日記

フライヤー

2009年08月28日

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新しいフライヤーができました。
フライヤーは開店当時から、友達のデザイナーにやってもらっているのですが、
今回は阿波踊りをテーマに美しく、そして面白く仕上がっています。
写真では判りにくいのですが、実はきみなみの文字が蕎麦になっています。
そして前作の落語のフライヤーと並べると対になってるのです。
ぜひ、ご来店の際には、お持ち帰りください。
「食べる阿呆に、飲む阿呆、同じ阿呆なら、手繰りゃな損。損〜。」
ということで
きみなみを宜しくどうぞ。
posted by webmaster at 23:35 | 日記

五尾のふくろう

2009年08月20日

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個展の開催中に陶芸家の井上真宏さんが来店してくれて、ふくろうの置物を
飾ってくれました。
きみなみはふくろうに縁があるみたいで、これで5尾になりました。
ご来店の際には5尾すべて探してみてくださいね。
全部のふくろうの頭をなでると願い事が叶うという都市伝説(きみなみ伝説?)があるそうですから。
posted by webmaster at 11:12 | 日記

花火

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16日の日曜日で、大國ちさとさんの個展を無事おえることができました。
多くの人に来場していただき、作家共々感謝しています。
先週の休みに、衝動的に海がみたくなり、学生時代に一年間住んでいた白浜に行ってきました。
タイミングが良かったみたいで、花火大会を開催していました。
この花火は海の上の船の上から上げているので、海に花火が反射して幻想的でした。
仕事の疲れも忘れて、
「たまやー」
と叫んでいました。
posted by webmaster at 11:01 | 日記

花火

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16日の日曜日で、大國ちさとさんの個展を無事おえることができました。
多くの人に来場していただき、作家共々感謝しています。
先週の休みに、衝動的に海がみたくなり、学生時代に一年間住んでいた白浜に行ってきました。
タイミングが良かったみたいで、花火大会を開催していました。
この花火は海の上の船の上から上げているので、海に花火が反射して幻想的でした。
仕事の疲れも忘れて、
「たまやー」
と叫んでいました。
posted by webmaster at 11:01 | 日記

個展開催中

2009年08月06日

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2日より個展を開催しているのですが、暑い中、多くの方に見ていただき、色々な感想を聞けて、作家共々
感激しております。
僕自身、絵に関しては無知なのですが、読書が趣味で楽しんでいるのですが、今回いろいろな人の意見を聞いいていると、絵を見るのは、読書と似ているナーと感じました。
書き手(描き手)の意図はあるのでしょうが、読者(鑑賞者)の個人的な解釈や想像で自由に楽しめるところは通じていてはまりそうです。
僕自身の感想としては、パソコンで描いたものと、アナログで描いたものと両方展示しているのですが、やっぱり手書きには味があり、勢いもあると感じました。料理も機械などを使うとと楽で安定したものを提供することができますが、手作りにこだわると、時間も手間もかかりますが、独自の味と形が表現できると思いやっていますが、背中をグッと押される気持ちになれました。精進します。
16日まで展示していますので、絵に興味のある方も、ない方も是非お越しください。
posted by webmaster at 21:44 | 日記

一周年

2009年07月27日

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日が変わってしまいましたが、26日で早くも一年目を迎えることができました。
 
前日に、お祝いの花が届きました。
 
土台には、私の第二の故郷である、長野の白樺の木を使われ、バラやトルコキキョウなどの花で綺麗にアレ
 
ンジしてあり、感激しました。
 
又、花と花の間にハーブの葉が添えられているので、霧吹きで水をやると、ほのかにクールな匂いが香り、暑
 
い季節には涼しい気持ちになれて爽快です。
 
これから二年目は、又新たな、きみなみにしようかなと思っているので、お楽しみに。
 
と これからも宜しくお願いします。
 
 
 
posted by webmaster at 00:26 | 日記

個展のおしらせ。

2009年07月01日

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大國ちさとさんの個展「これから続く」を二階のロフトで開きます。
絵に興味のある方もそうでない方も是非とも、お越しください。
日時 2009年8月2日から8月16日まで
 
作家在廊日 8月2日、9日、16日の昼です。
連絡先 ookuni@f7.dion.ne.jp
ブログ http://kotatukuukan.blog60.fc2.com/
開催時間は、きみなみの営業時間に準じます。
posted by webmaster at 18:17 | 日記

2009年05月28日

 
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知り合いの人が、一昨日の解禁日に鮎を釣って持ってきてくれました。
香魚とよばれるだけあり、生の状態から、スイカのような匂いがして季節を感じさせてくれます。
自分の中で、味を楽しむのなら、海の魚。香りを楽しむなら、川魚(鮎)と確信しております。これは釣りかたにも現れているようで、鮎の友釣りは海の豪快な釣りとは違い、繊細な知能戦の釣りで、三年前に苦戦しました。
それだけ、苦労して釣れるだけあり、身は溶けるようにやわらかく、内臓の苦味にもコケのなんともいえない清流の香りが余韻として残りました。
 
でも、相田みつおの「美しいものを美しいものと思えるあなたの心が美しい。」
の言葉を借りるわけではないですが、
 
「おいしいものをおいしいと思えるあなたの心がうまい。」
 
と思っています。
 
これは4季があり、旬を感じれる心を持つ日本人の誇りでしょうね。
 
 
 
posted by webmaster at 18:49 | 日記

行者にんにく

2009年05月23日

 
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昔働いていた旅館より、行者ニンニクが届きました。
北海道や標高の高い場所にしか生育しない山菜で、天ぷらや、焼肉の時にキャベツの代わりに焼いたりすると絶品で、向こうにいるころには季節になると、山に入り、鎌で刈って、ゴミ袋3つを背中に担いで下山していたのですが、奈良に帰ってきた時に、某スーパーで五本1パックで500円で売っていた時はびっくりしました。
 
ゴミ袋3つの末端価格はいくらなんだろうとそろばんをはじいたものです。
 
 
 早速、今日天ぷらにしましたが、やはり絶品でした。
 
 
posted by webmaster at 22:37 | 日記

個展

2009年05月22日

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17日より個展を開催しています。
初めてのきみなみでの個展で、不安でしたが、思っていたよりもロフトの雰囲気がギャラリーに向いているのか、すごく様になっております。
ご来店いただいたお客様からも色々と感想が聞けて、楽しくやっています。
 
31日まで開催しておりますので皆様、是非どうぞ。
 
posted by webmaster at 23:14 | 日記

スイミー

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蕎麦屋をはじめてから、機会がなくて一年ぶりに釣りに行ってきました。
はまちを狙って4時間がんばったのですが、全然釣れず、だめもとで釣り場をかえたところいわしの群れにあたり、それを狙ってくる鯖を見事に大量に釣ることができました。
今まで、かなりの回数、海に入っているのですが、舟に向かってざわざわと音を立てて向かって来るいわしの群れの姿は初めてで、壮大な景色でした。
昔読んだ絵本のスイミーを思い出しましたが、現実のいわしの群れにはスイミーはいないわけで、見事綺麗な食物連鎖になってしまいました。
その日のうちに、酢でしめてしめさばにしました。
posted by webmaster at 23:07 | 日記